2022/12/16 私立恵比寿中学柏木ひなた卒業式「smile for you」幕張メッセイベントホール

幕張に行ってきました。
今回は異常に厳重なチケット管理をされていたので*1急に誰かに拾ってもらうみたいなこともできなそうだと思っていましたが、運良くFC先行でチケットを押さえられたので絶望の日々を過ごさなくて良くなって安心しました。とはいえ、アリーナCブロックの後方列だったので席は良くもなかったですが、式への参列をする権利を得たということでそれはそれだなと思いました。
さて、平日の金曜日開催ということで一応仕事をしているので半休をとるか全休をとるかというところから新しい葛藤が始まりました。私事ですが、丁度先月異動がありまして、新しい現場に入ったんですが、なかなかバタついているのでどうしたものかと思いましたが、ここで自分までバタついても仕方ないなと思いましたので、全休をとることにしました。半休だと開演ギリギリ到着の可能性まであったので、迷いましたが私用によるお休みということにしました。
いつも通りにパンフだけ欲しかったので、事前申込*2で買おうかと思いましたが、既に選択できる受け取り時間が15時より前ということで、なら普通に行って買えば良くないですか？と思ったので、13時半くらいの出発ということにしました。

今や幕張も乗り換え一回で行けるので楽は楽なんですが、かといって別に距離は近くならないので1時間半ほどかかって海浜幕張に到着、仕事で来るのも嫌なのに連日ここまで来るのかと思うといきなり考えるところがありました。ただ幕張3DAYSとかいう謎のアレもありましたのでそれよりはマシですし、前回別件で来たときは9時過ぎに来たのでそれに比べても昼食を家で食べてゆっくり出ることができた今日は素晴らしい。もう幕張は辞めてください。

メッセへの到着は15時過ぎくらい、とりあえずパンフを買おうと売店を見る*3と並んでいる様子もないので出口側から入ろうかと思いましたが、いい大人なのでやめて入口側に回ったら、事前物販組は時間まで並んで待つ形になっていたようで長い列ができていましたが、当日販売に関しては入り口でチケットチェックがあるだけで特に列もないのでそのまま流れで入ってすぐパンフ（と熊手）を買いました。

そういえば、この時期の幕張メッセはジャンフェスですよね。ということで（まだ金曜なので）設営をしていたのでところどころ入れない場所はありましたが、椅子とテーブルを確保して開場まで暇を潰しました。物販で並ばなかったおかけで2時間近く潰す暇ができたのは誤算でしたが、幕張メッセの展示場側で椅子に座れるエリアがあったので、ざっくりパンフを読んだり硬い椅子に体を預けたりしていたら入場の列が見たことないくらいできてました。
開場時間くらいに来る人がいたので入場前に合流しようとしたら、案の定すれ違いましたが、鬼行列のおかげで合流に成功してそのまま入場待機列の最後尾に。絶望する長さだったんですが、奇跡的に列のハケがよく開園30分前くらいには中に入れました。
幕張はいつもスタンドだったのではじめてアリーナに入りました。席はセンター寄りでしたが、ステージまでは気が遠くなる距離感でした。*4椅子もパツパツに並んていて普通にしていても隣にはみ出る勢いでした。まあ仕方ないですね。

席に座って、会場内に流れるエビ曲のオケをぼんやり聴いていたら、突然星名さんがモニターから語りかけてくるので何事か！？と思ったら、クレディセゾンでカードを作れとのこと。ソニーワークかしら。しかし、クレカはこれ以上作る気がないので何度か聞き流しているうちに、客電が落ちてどエモいOPのVTRからステージの真ん中に柏木さんが現れました。

1人で出てきたので伝説の「みんなこめんね……」からの「どしゃぶりリグレット」ではじめるのかと身構えましたが、そんなワケはなく「なないろ」*5から。続く「23回目のサマーナイト」は柏木さんが23歳だからでしょうか。「えびぞりダイアモンド!!」、実は最初の音源にはいないんだよなとか主に余計なことを考えていました。*6
そして最初のMCでしたが、単独のライブで自己紹介が無かったのってはじめてじゃない？MCを最小限で「もう次の曲行ってもいいかな」みたいな感じで、ああ今日は長丁場なんだなと思いました。柏木さん以外のメンバーが出てきたときに目の錯覚かと思いましたが、衣装が柏木さんだけ色味が違っていました。一瞬特別感が薄いなと思いましたが、そんなことはありませんでした。

「紅の詩」は柏木さん転校以降にどうなって行くのかが気になる曲、9人でもう一回見られてよかったな。というか、ほぼ6人曲のままだから明日以降は大きく変わるのかもなと思いました。「ゲタ箱」は初代ギター（ホウキ）メンバー*7がいなくなるなぁと。ののかちゃんのシャウトにはオリジナリティを感じてよいですね。そして「どしゃぶりリグレット」はここできました。結構意外な曲順というか、もっと後半のエモいところ（もしくは1曲目）でくるのかなと思ってました。ここでやっぱり思い出すのは一瞬の13人時代のフロム中武*8ですね。柏木さんが転校するってなってから振り返ってみると、最初期の思い出はライブが終わったところでしたか、石丸のステージ*9に急に現れたのとフロム中武で旧メンバーでやる曲をステージ横のベンチから足をブラブラさせてつまんなそうに見てた*10ことです。
柏木さんが一人ステージに残って「I’ll be here」、途中で他のメンバーが入ってくるのかと思っていましたが、2コーラス目も歌い始めたのでなるほどソロかと。続いて映像で校長、かりそめ、柏木の首脳会議でユニットコーナーの相談をしている流れから、柏木ひなたわがままユニットのコーナー。
「ハイタテキ！」を4人で。新メン（オーディションでやってたので）プラス安本さんかと思ったら、ここに莉子ちゃんが入ってたのが意外だなと思いました*11。ユニットをフロアに置かれた椅子に黒マスクの柏木さんが座ってステージを見る姿が抜かれていました。ノリノリ。
最初のユニットが終わって続きの映像で「惚れた」が云々言ってましたが、あれ？あったっけ？と思いながらも、あとの4人*12で「ナガレボシ」。
わがままユニットが終わってのMCで、このままここでステージを見ていたいという柏木Pに椅子からステージに戻れという件、莉子ちゃんがワンコーラスしかやってないから「惚れた」無かったからねということを言っていて、だよね〜と思いました。改めて柏木Pからのリクエストで「惚れた」をやってました。*13

「宇宙は砂時計」から「ヘロー」を聴いていて、もっとこの9人で歌う「ヘロー」を聴きたかったなというのが頭をよぎってから、もうこの9人のエビ中が終わっちゃうんだなという現実を急に突き付けられたような気がしました。「手をつなごう」冒頭の柏木さんの独唱もこれで最後かと思う感慨深かった。*14
幕間にMCじゃなくて映像が入るのがなんとなく生誕ぽいなと思っていたら、ここにきての「ebiture」で、、皆さん着替えて登場。
「Family Complex」はついこの間折角ココユノノカのパートが足されたのに次回からどうなるのかと思いながら聴いてました。追加は岡崎体育が頑張ればいいけど「作られた歌詞は〜」の件をどうやって処理するんでしょうね。そりゃあ他の人が歌うんでしょうけども。
「自由へ道連れ」はこれも基本6人割のままの曲なのでこの曲も次どうなるんだろう曲であり、カバーとはいえ6人エビ中を象徴する曲でもある気がしていて、椎名林檎の曲をオリジナルアレンジで歌えるアイドルグループという、ある意味では6人エビ中の持っていたコンセプトを体現した曲だなと。これからは誰が道連れしちゃってくれるんだろう。
私は「イート・ザ・大目玉」と「HOT UP!!!」が好きすぎて、この編成ではもう本当に最後なんだと思うと悲しくなってしまいました。大目玉で階段の一番上の段で1人で踊りまくってた小久保はこれまでで最高の小久保だと思いました。大目玉からHOT UP!!!の流れなんて基本的にはない流れ*15だと思っているので、めちゃめちゃ嬉しかったし、何故かここで号泣していました。安本さんが戻ってきてからのこの辺の楽曲はひと回り迫力が増していたので、もっともっと聴きたかったなと思いました。

そして、ステージ上のモニターがせり上がって、ちゅうおんの約3倍のストリングスが現れての「まっすぐ」は3倍エモーショナルになっていた。*16「星の数え方」これはココユノノカ加入からの集大成的な感覚がありました。ハモリを柏木さんが引っ張ってコントロールしている印象があったので、これからどうなるんでしょうね。「ジャンプ」も6人割りのままの曲なので安本さんが戻ってきて完全体のジャンプを見られるのもこれで最後か……という感情が湧いてきていました。イントロが強い曲は良いですね。そのイントロも分厚いストリングスで最高だった。

本編最後は「スーパーヒーロー」で、あの俺の藤井*17とか、あのFCイベント*18（どっちも柏木さんは歌ってませんが）とか柏木さんの曲という印象が強い曲になっていたので、納得の選曲でした。この時流れたメッセージみたいなのはよく分からないというかイマイチな気はしました。もったいないな。

アンコールでは柏木さんが手紙を読んで、関わるすべての人々、そして松野さんにメッセージを伝えていたので俄然卒コン然としてきたなと思いました。
「ボイジャー」は初披露にして（オリジナルのメンバーとしては）最後の披露になりました。音源でそんなにハマらなくてもライブで聴くことでやっぱり感覚が変わったり、こちらの気持ちが変化したりすることも多いんですが、この「ボイジャー」とは今日でお別れということで分かり合えなかったなと思いました。10人のボイジャーに期待。
そして、転校といえばということで「約束」だったんですが、映像出しが合わなかったのか、冒頭のLINE風の画面が映って「うわー約束きたよー」って思ったら、歌い始めからまた同じ頭から流れ始めたのでアレ？ってなりました。うわーはネガティブなうわーではなく、とうとう来たなという意味合いです。保護ったメール読み返すって歌詞がいよいよ時代に合わなくなっちゃってますね。
「フレ！フレ！サイリウム」はトロッコで柏木さんが会場内をまた回っていきました。ステージに戻ると安本さんから手紙を見せられる柏木さん、お母さんからの手紙のサプライズ。安本さんが読みました。柏木さんからの感謝の手紙と内容が噛み合っていたなと思いました。12年間アイドルをやってくれてありがとうとのこと。柏木さんのお母さん、柏木さんと字が同じだそうです。あの字なのか。
最後の最後に「仮契約のシンデレラ」で、完全に走馬灯だったな。9人仮契約の最後でココユノノカをフィーチャーした仮契約も最後になるでしょう。初披露から10年にして馬子が好きと言われ*19、最後の安本さんのお疲れちゃんは「ひなた、お疲れちゃーん！」になってたし、まあいい終わりだったんじゃないでしょうか。

全て終わって最後に1人ずつ言葉を交わしてステージから去っていくスタイルで、莉子ちゃんが珍しくステージ上で崩れてたり、歌穂ちゃんが身長差で逆に頭を撫でて柏木さんが怒ったり、安本さんが泣き顔を晒したくない*20ので面白い顔をして我慢したり、星名さんはそもそも序盤から泣いてましたし、真山さんはもう菩薩なので優しく抱きしめてましたね。ココユノノカはフレッシュでした。
全体的にはオールタイムベスト的な選曲でしょうか、その中でも6人の歌割りがあまり崩れてない曲が比較的多かったのかなという風に思いました。この9人で見たい曲なんか無限にありましたが、5部構成のシリーズの完結編だからこのくらいでお時間ですよね。基本これまで6人で割っていた曲もパートが変わっていくんでしょう。終わりははじまりです。

蛇足ですが、転校なのか卒業なのかに関しては、なんで転校じゃ駄目だったの？という感じは結局残りましたね。校長がFCのサイトで説明はしてましたが、言いたいことは分かるけどね、っていう内容でした。卒業の方がキャッチーだもんね、卒コンっていいたいよね、とか思っちゃいました。別にそれでもいいとは思いますが。
そもそも大概のメディアで「転校（卒業）」*21って書き方をされてましたので、転校という概念は外の世界には分かりにくいんだろうなとは思っていましたが、それに面白味を感じていた*22層がこれまで見続けてきた人たちの中で少なくないと思うので、そこに断絶を感じないこともないですね。卒業はおめでとうだけど、転校（脱退）はおめでたくはないからね。
柏木さんはこれからスタプラでやっていくわけでもない*23んでしょうから、「エビ中から転校、スタプラを卒業」でよかったんじゃないの、とか。個人の担当は藤井さんなんでしたっけ？
転校発表からの8ヶ月、運営的にはできることをやってきたんだということなのかなとは思いますが、とにかく上手く波に乗れなかったまま最後の日を迎えてしまった気がしました。

柏木さんがエビ中から転校するのは色んなところで語られている通り時間の問題だったというか、よくぞ粘ってくれたなという感覚があります。これは廣田さんの時の感覚とそう遠くない気はします。ただココユノノカの加入があったことで、だいぶグループに対する印象は違ったと思いました。最後に弟子を育てての転校なので。
ただこれもまた運命、不思議とエビ中の奇数編成は長く続かないので。

真山さんの喉の調子はまだまだ心配な感じでしたが、とにかく今日のこの日にステージに9人で出ることができたことは良かったなと思いました。
この日注釈付きの席を滑り込みで買った人は2018年の武道館の時も注釈付きで入ってたんですが、今回はステージもほぼほぼ見えたしモニターも見えたので注釈無しといっても過言ではないと言っていました。*24良かったね。
柏木さん加入からの12年はもちろんですが、2018年の1月から続いてきたひとつの時代が終わってしまったなという感じで寂しさは感じますが、明日からはNEW ERAなので。終わってしまったことは過去にしか存在しませんが、エビ中は明日からも存在し続けるので。また明日。

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2022/12/16
私立恵比寿中学
 柏木ひなた卒業式「smile for you」
幕張メッセイベントホール