それは唐突なお知らせでした。
shiritsuebichu.jp
あれから3か月、あれも最後、これも最後と重なっていって、終わりが近づいてくる感覚が苦手で放送部も聴かなかったりSHOWROOMも見なかった*1りして、関内デビルのできたて餃子パン(DGP)ラストバイトウィークは5日間見たけど餃子食べ過ぎだなという感想で、前日*2夜にたすたす復活*3があったのでそれも観て、まあそれでも全然現実感はなかったんですが、そもそも生きる世界が違うので現実味ははじめから無かったのかもとも思いました。*4
今回もとりあえずパンフだけ買おうと思っていたんですが、同行者の諸々で開場後に現地到着。とりあえず物販に並んだんですが、思ったよりも並びも少なく5分くらいでバンフの購入に成功して拍子抜け。会場内に入って己の席を探すと千葉マリンのレフトスタンドくらい(どこから?)ステージから遠かったので今日もなかなかだなと思いました。まあ今日は仕方ない。*5FC特典みたいなやつにもたどり着けませんでした。
ひとまず自分の席で客電が落ちるのを待ちました。
OPVからのかほちゃんの独唱からはじまった「SHAKE! SHAKE!」でした。独唱で一瞬ピリッとしましたが、盛り上がりましたね。このライブの方向性が示されたような気がして、今日は楽しく行くぞっていう感じで良かった。
ちなみに私は「ちちんぷい」が好きなんですけど、ダンソン……がちょっと受け入れがたいところかあるので一瞬ピリッとしましたが、席がマリンスタジアムだったのでそこまで気になりませんでした。
「自由へ道連れ」、これも小林曲だったんだなっていうのを急に感じましたね。この伸びやかな声がこれからはエビ中のライブで聴けないんだな、という全ての曲がそうなんですが、終わりが迫ってくる感覚が早くも来てしまいました。
「EBINOMICS」のオリビアって最初の頃持ち回りでしたよね?武道館でも炸裂した最後のオリビアこと小林歌穂でしたが、思ったよりもシンプル。もっとたっぷりやるかと思ってました。十分にたっぷりやってはいましたが。
「キングオブ学芸会のテーマ~Nu Skool Teenage Riot~」で、またたすたす*6を思い出しました。エビグロ*7〜たすたすの流れは彼女にとって大きかったんだろうなという風に思います。特にたすたすは約2年やってましたし、100回を目前にして、あのタイミングで終わりに向かうとは思っていなかっただろうとも思いますし、その後も流れ星★と尾形回帰さんとの関係性も続いていましたし。エビ中はレギュラーバラエティをやんなきゃだめだな。
「Family Complex」はアイツがいなくなってからやってなかったシリーズですが、アイツのパートは直線のパートを歌う真山さんが残って歌っていましたね。そしてそのままかほちゃんのパートも歌うことになるんだろうか、みたいなことを考えていたような気がします。この日の景色は家宝になったんでしょうか。
ちゃんと練られたコメディがある場合は「サドンデス」を赦します。コントがあったことで、またコントインがうまい人が一人いなくなるんだな、コメディエンヌがまた一人いなくなるんだなとぐっとくる。グループ全体でもっと芝居をしないといけないなと思いました。ダウの蓮見くんに書いてもらいましょう。
「フレ!フレ!サイリウム」に限ったことではないのですが、私はどうせなら全てのペンラを制御式にしていただいて、お金を払えば演出に参加できる権利を売ればいいのにと思います。制御ペンラ以外は禁止、イントロで人の名前を叫ぶのも禁止、イントロには客入れのBGMが落ちたあとも含まれます。
「イエローライト」は2020年当時の状況では安本さんに向けられた曲ではあると思いますが、多かれ少なかれあの頃のメンバーは本当に満身創痍感があったので、6人時代には切ない記憶が多い。ただあの頃の楽曲はとにかくどれも凄かったので、思い入れが強くなりがちではあります。*8なんでかここでエラく泣いてしまいました。
「ポップコーントーン」は「イエローライト」で泣いていたので全然余裕で泣いてました。
いつも思い出すのは2016年のツアーファイナルのラスト、セットから弾け出したポップコーンを持って楽しそうに歌うかほちゃんのこと*9、これからはもう思い出すことも減っていくのかなと思いました。
「星の数え方」この曲はメンバーの誰かが曲(とステージ)を制圧することで成立すると思っていて、柏木ちゃんが不在になってからなかなか制圧感を感じられなくなっていましたが、この日は仲村悠菜ちゃんが制圧していたと思います、歌だけでなく人間の太さみたいなものが必要になる、そのような考えています。
さいたまに向けて大きく舵を切ってきた「なないろ」もいよいよ本当にネクストジェネレーションだなぁと思いましたね。歌は世につれ世は歌につれ。
本来ならさいたまで歌うべきだった曲だと思いますが、小林歌穂の「スーパーヒーロー」が最後に聴けて良かった気がします。アイツが急にいなくなった日以来の披露。
何度も何度も歌割りが変わり続けるのがこのグループの宿命ではありますが、「まっすぐ」の一番好きな歌詞をまだ真山さんがやっているのでそこでまたいつものように泣いてしまうんですが、また歌割りが変わるのかと真顔で泣きました。
「イエローライト」とこの曲「ジャンプ」は、あの頃の安本さんの帰りを待つ曲であり、どちらもエビ中楽曲の中でシリアスな曲だと思うんですが、安本さんを待っていた頃のこと、安本さんが帰ってきた時のことなどを思い浮かべながら、弟子が師匠を待つ思いなどに思いを巡らせてしまいました。思い過ぎでした。
皆さん化粧を直さないといけないということでかほりこが2人残されて、リコ中山が手紙を読んだりしてから「君のそーゆーとこ」でした。わがままツアーで温存していたこれ、恐らく最後になっってしまうので、ここでやらなきゃなんですよね。かほりこに勝るかほりこ的なカップリングが生まれない限り*10なかなか披露されることもないでしょう。莉子ちゃんがかほりこ以外の組み合わせで歌うことも想像しにくいので本当に最後なのかもしれません。
いつになったら始まるのかと思ってたのでだいぶ待った気がしましたが、今日のこの日にやらないわけには行かないだろうということで「バタフライエフェクト」。かほりこユニットからの流れも美しかった気がします。
「幸せの貼り紙はいつも背中に」は「バタフライエフェクト」のカップリングということでかほりこと同じだけの時間を過ごしてきたとあっても過言ではない曲でした。
「YELL」はただただ彼女のパートに意味が詰まってて凄い。「描き出す未来図と、クリアに広がるワンダーランド」、「君らしく行け、例えどんな事があっても」だって。最後に安本さんが感極まって崩壊したのもグッときました。
本編最後ということで、小林歌穂さんからの手紙。しあわせの張り紙を貼られまくりで貼りまくり、ライブが一番好きだったとのこと。最終的に涙がなかったのがらしさかもしれません。
そして最後の最後にと「感情電車」。とうとう小林歌穂さんが「感情電車」を持っていってしまわれたなと思いました。次の「感情電車」からは新しい車両だ。
ちょっと長めのアンコールから、楽器の音がこぼれてきて、アンコールからバンドかよ〜、ありがたすぎる〜と思いました。アンコールしてる人たち長かったのにダレなかった。
バンドセットで始まったのは、いつの頃からか定番化していた「イート・ザ・大目玉」、「HOT UP!!!」を大箱では続けてやる文化も終わるのかな?本当にいつの頃からか両方セットリストに入るようになったけど、これはどっちかでいいのでは?と思っていました。さて、どうなりますかね。私はどっちも好きなので両方やってくれてもいいんですが、これやっときゃいいんでしょみたいな使われ方してるなと感じることもたまにあります。
2018年1月4日の始まりの曲「シンガロン・シンガソン」と「響」で「SCHOOL DAYS」を挟んだのは非常にメッセージ性の高い締めくくりだったなと思いました。
自分へのメッセージソングでもある「SCHOOL DAYS」は、この日のためのフォーメーション、この日までの歌割り、ユナ仲村の歌い出しからグッときてしまいました。
そして「響」。例えば、「明日世界が終わっても、この音は鳴り止まないんだ」なと、改めて思いました。明日からも続いていくということでしょう。 この曲を聞くたびに何度も何度も思うことなんですが、あの日あの時にこの曲を聴いてちょっと受け止めきれないかも?と思ってしまいましたけど、ライブが終わってみればあの時のエビ中はなんの心配もいらなかったし、どんどん「響」も好きになったなというどうでもいい自分史ですが、最後の最後にも泣いてしまいました。
いいライブだったな……。
急なお別れになった人達以外でいうと、前後に転入のない転校*11は、廣田さんの転校以来なので、ポジティブに終わりたいというドーランの下は涙の喜劇人である小林歌穂さんの気持ちに寄り添った終演だったのかなと思いました。
去年の11月にアイツが突然消えてからやってなかった曲もバンバンやったことで、今日だけの歌割り、今日だけのフォーメーションの曲が何曲あったか。続けていくメンバーの心意気も感じた気がしました。
こちらからの期待と本人の思惑とが上手く絡んだ非の打ち所のないセットリストとそれを表現するライブだったなと思います。こと芸能という意味においては随一だったかほちゃんがいなくなることに割り切りがつかないままこの日を迎え、ライブが終わってしまった。素晴らしいライブだったからこその喪失感を残して私立恵比寿中学の小林歌穂もスターダストプロモーションの小林歌穂もいなくなってしまった。
25歳ということで私が彼女に望んだ未来であるところの、埼玉県の公務員は若干厳しいかと思いますが、彼女ならなんだってできるし、なんにだってなれるでしょう。
彼女のことは彼女にしかわからないとは思いますが、自分の在籍期間*12の曲でまとめて、ガッツリ爪痕を残していったような気がします。爪痕は傷痕ではなく、グループにとっては年輪のような成長の印のような、そんな感じなのかなと思いました。
ライブ中にはそこまで考えていませんでしたが、何か落ち着くな……というセットリストで、最後に続けていくメンバーへのサプライズもキメてやることやって、最後に黄色い扉から下校していきました。*13欲を言えば「私立恵比寿中学」からもき聴きたかったかも知れないです。
バカ泣いてしまったけど、それはそれとしてやっぱり明日に期待してしまうのは過去の実績があるから。愛と自信をもって。
帰りは音楽イベントとナイター終わりの人たちで海浜幕張駅はごった返していて、ホームに上がれないみたいな状況でした。結果的には来た電車に乗り通勤ラッシュ並みの京葉線で帰りました。家に着くころには日付が変わるかという感じでしたね。
イベントの開始時間についてはもう一考あってもよかったのかなという気はします。早く始めたら開始に間に合わないという人は当然出てくるとは思いますが、都内に帰るのもなかなか厳しい時間に終わるのはなかなかですよ。
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2025/06/28
私立恵比寿中学
小林歌穂 卒業式「ぽ~EVER ー消えない落書きー」
幕張メッセ 幕張イベントホール
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seesaawiki.jp
natalie.mu
*1:これに関してはいつも通りです…
*2:6/27
*3:CS日テレで「私立恵比寿中学 小林歌穂 卒業直前スペシャル」の放送がありました、復活ではありません
*4:明日からは同じ一般人なので、生きる世界が奇跡のクロスオーバーします
*5:ちなみに翌日は1人で来ますが3階です
*8:ライブ派なので
*9:あのポップコーン持って帰ったんですよね?
*10:そういうカップリングが生まれるのならば新たに曲を作ればいいことですし
*11:こちらでは転校とさせていただきます
*12:そして、基本的には金八からPlaylistまで
*13:インディー曲も仮契約もないセットリストでまじ潔いなと思いました、潔さも彼女の持ち味だったのかもしれません