ちょっといいたいだけ

主に私立恵比寿中学とukka(ex:桜エビ~ず)について書いています。

スターダストライト -stardust light-(加筆修正/改題版)

※201210に書いたものへ、再度加筆を行いましたので、別エントリにしました

私立恵比寿中学のセカンドシングル「Go!Go!Here We Go!ロック・リー/大人はわかってくれない」ロック・リー盤に収録されている「スターダストライト」という曲について、思うところをまとめたいと思います。

スターダストライト

スターダストライト

  • 発売日: 2014/04/03
  • メディア: MP3 ダウンロード

今回もデビューシングルの「仮契約のシンデレラ」と同様の3形態での発売で、それぞれに表題の2曲と形態別のカップリング曲そして各曲のLess Vocal版が収録されています。

メンバーのタイアップのロック・リーメイクのロック・リー盤、白地に毛筆で「ブラヅル」と書かれただけのブラジル盤、そしてピンクとブルーをあしらったセーラー服少女のイラストのサブカル盤(通常盤)の3種で、ブラジル盤には「ほぼブラジル」、サブカル盤には「新・青春そのもの」が収録されています。

メジャーデビュー以降はツアー中、順に楽曲が披露されていくのが通例となっていますが、今回はタイアップのあったロック・リーが6/20のロフトプラスワンで行われた職員会議で初出し、そして7/3にアニメ「NARUTO-ナルト- SD ロック・リーの青春フルパワー忍伝」のED(テレビサイズ)と7/12に公式Youtube上でMVがツアー開始前に披露され、初のホールコンサート、日本青年館でライブ初披露。
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続いて、ツアー2日目の7/16あべのキューズモールで「大人はわかってくれない」が初披露されました。

各形態のカップリング曲は、まず8/5TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)初日のSMILE GARDENで「新・青春そのもの」、ロックリーツアー中2度目の8/26 LaQuaで「ほぼブラジル」、そして最後に8/29の発売日を越えて9/8 Zepp Tokyo1部でライブ初披露となったのが「スターダストライト」でした。
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CDの発売後ということで、楽曲自体は既に聴いていた状況での最初の印象は

「いい曲だけど、ありがちな曲って感じだな」というもの。

あまり好印象じゃなかったのは、耳障りがお姉さまの「走れ!」っぽ過ぎたというところ。
悪く言えば二番煎じかなという感じすらありました。

実際には 「走れ!」とは、3人もしくは全体でのユニゾンでの歌唱となり、ソロパートがないという部分だけでもかなり違うのですが、それはステージで見るまではそこまで違いを感じることはなかったです。

今回のシングルの楽曲は、これまでの変化球一辺倒の路線に対する変化を見せるのに、ストレートな楽曲(大人はわかってくれないと共に)を上手いこと揃えてきたなというくらいにしか思っていませんでした。

そんなこの曲に対しての感情に大きな変化をもたらしたのは初披露のステージでした。

Zepp Tokyoのアンコールで暗転の中とられたこれまで見たことのない印象的なポーズで新しい曲(=ここまで披露のなかったスターダストライト)であるという事がわかり、曲の始まりと共に明るくなったステージ上に広がった高揚感は音源のみでは感じられないとても大きなものでした。

ライブでの高揚感だけでなく、もう少し構成要素を見ていくと、
歌はメンバーを3人ずつのグループごとに歌割りがされ、そのグループ分けへ絶妙に意味を持たせていると思います。

グループ分けに関しては、基本出席番号順になっていますが、一番最後に加入した出席番号10番の柏木ひなたは初期メングループの瑞季真山に編入され、その高い歌唱力と末っ子感のギャップを引き立てられています。
さらにこのグループでは瑞季、真山で同パートを担当するという、これまではほとんどなかったグループ分けの為とても記憶に残ります。
別グループのパートで向い合せてハイタッチをする振りなんかは、初見で思わず声が出たくらいでした。

2グループ目は、杏野安本廣田で最初の追加メンバーである「みにちあ組」の2人とその後1人で加入した、50%増量以前の最後の加入メンバーであるぁぃぁぃで、ひとつ時代を区切っています。

そして3グループ目は50%増量組3人の星名鈴木松野となり、ここには所謂歌メンがいない。
加入時期と関係性みたいなものをこの曲のテーマに重ねて見てしまうのは、このグループ分けによるところが大きく色々と想像させています。

あえて凸凹なグループ分けをすることで、そういう区切りや関係性を見せているのかと感じました。

目の前の後ろ姿 でもすごく遠くて
もっと近づいて君のこと知りたいって思ってた
勇気を出して話しかけて少しずつ距離縮まっていって

初期メンの先輩への思いや、追加メンバーの初期メンへの気持ちを代弁しているのかなと思わせる歌詞でAメロが始まります。
歌詞は、これまでを振り返り、急変した現状に戸惑う感情をさらに載せて、そしてその先へ続く未来を歌っていきます。

ライブハウスやホールでのライブでいつも思うのは、曲間を暗転で繋ぎすぎるというところがあったんですが、初めてこの曲は暗転からの明転で始めるべき曲だという風に思いました。

暗転の中でうっすら見えるポーズから本当に声が出る気持ちの高まりがあります。
そして歌い出しと共に明転するステージで彼女たちは本当に輝いていると思っています。
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以下、追記
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発表・発売から1年経って、河口湖の2階席から見た時に2コーラス目終わりくらいかな?9人が学年順のグループで綺麗に並ぶ瞬間があることに気づきました。
下手から上手に向けて中5、中4、中3というグループで並んでました。

図にすると確かこう…
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■⑤■④■④■③■③■
■■⑤■④■③■③■■
(こちらが正面)
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…出席番号順ではなかった気がします

センターブロックの2階席で、かなりの急傾斜がついた客席の会場だったので、フォーメーションの動きは良く見えたし、面白かったです。

この並びも皆さん気づいてたのかも知れませんが、こういう席じゃないとなかなか全体を見れないので気づけませんでした。

何回見てもこの曲は素晴らしいです。
「この曲は暗転からはじめるべき」と書きましたが、実際はオールマイティな曲で星屑の光を歌っていますが、晴天の昼の野外だって、あのイントロの1音目が鳴った瞬間から、あの曲の世界に一変させる力があると思います。
昼間だって星の光は降り注いでいるでしょうから。

折角なので、「リトル歌劇団、ふたたび」で歌われたスターダストライトにも触れておきましょう。
原曲のパート割は全てユニゾンで、そのグループ分けに意味があるここではという風に仮定してきたわけです。
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しかし、歌劇団版スターダストライトでは、ソロパートに変更されている部分ががあったんですよね、確か。
それもまた良かったので、、そこに新しい可能性と感動を覚えた気がします。
TBSチャンネル版を見れれば確認ができるんですが……。

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以上、20130729