「ザ・ティッシュ〜とまらない青春〜と私」
この曲が出てきた時には、「あぁ、こういう感じなのか……」と思いました。面白い・面白くないで言えば、面白いんだけど……っていう。
「ティッシュ」という単語に下世話なものを感じてしまうのは、完全にこちらの問題なのですが、でも中学生たちに歌わせる内容かよーってなりました。花粉症の歌なので、別に問題ないです。
この時期からイベントの開催がルーティン化してきて、イベント数が安定して増えた分、ティッシュを聴く回数が、チャイム/どしゃぶりに比べると多く感じました。
ここから2年くらいは持ち曲も少なかったですし、メジャーデビュー期とも相まって、セットリストからカバー曲の比重がどんどん減って行った*1ので、何故かこの後に出るゴースト*2とティッシュがエビ中の二枚看板な時期が長く続くんですよね。*3
チャイムどしゃぶりとティッシュ、ティッシュとゴーストの発売間隔ってあまり変わらないと思うんですが、この年の3月に震災があったので、何本かイベントが中止になっていて、ティッシュ発売後にイベント数が増えたことによってより聴く回数が増えた感覚があるんですよね。
当時は単独イベントも2回回しだったり、対バンも含めて1回のライブが5~7曲のコンパクトなセットリストが多くて、ちゃんとは調べていませんが、その中にティッシュとゴーストが大体入っていて、チャイムやってくれよーってなってた気がします。
当時の自分の記憶を遡ると、ティッシュにはだいぶヘイトが溜まっていて、2013年くらいまでそんな時期が続いていたように思います。基本的には今でも苦手な方の曲です。
ただ、このシングルでという話になると、カップリング*4が最高だったということで、なんとか生き残れた感じでした。
とはいえ、イベント自体は楽しかったので、この程度のことではもう見に行くの辞めようみたいなことにはなりませんでしたが。
結局、チャイム/どしゃぶりっていうのは、この頃のエビ中にとっては変化球*5で、えびぞりの系譜であり、前山田作品であるところのティッシュ*6が、エビ中らしさを体現するものであるみたいな見方をされて、「お姉さん方直系のちょっと面白い感じのアレ」ね、みたいな捉え方をされているのがちょっと嫌だった記憶があります。
個人的には当時、「エビ中らしさ」はチャイム/どしゃぶりの方向に求めていたので、キャッチーな感じは必要なんだろうな、とは思いつつも、こういうんじゃないんだよなって思っていた時期でした。
お姉さん方は「ミライボウル」の頃*7だったかと思いますが、怪盗から続くトリッキー路線を継続中で、それはそれ*8、これはこれだと思っていたのに、なんかまた同じような流れに行くんだな……という気持ちになっていたんじゃないかなと思います。
変化球といえば、早くもこの段階でジャケットからメンバーが消えました*9。
メンバーの写真じゃないジャケットで誰が得するのか論みたいなものは当時あった気がします。まあ、その後のことを考えると、まだまだ可愛いものというか、ジャケットはあんなことやこんなことになるし、次は白塗りが待ってるしっていう。
そんなこんなで、イベント数が増えたことで、CDを買う枚数が一気に増えていったのもこの頃だったでしょうか……。*10
スタンプカードがはじまったのもこの頃だった気がします。
楽しくやってましたね。
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ザ・ティッシュ〜とまらない青春〜
作詞・作曲・編曲:前山田健一
収録:ザ・ティッシュ〜とまらない青春〜(M01)
発売:2011年4月27日
型番:SDMC-0021
※2018年6月現在絶版「エビ中の絶盤ベスト~おわらない青春~」に収録
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- アーティスト:私立恵比寿中学
- 発売日: 2012/11/21
- メディア: CD