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ちょっといいたいだけ

主に私立恵比寿中学についてブログを書いています。

全力の影響下の世界

由無し事

これはそもそもそういう視点では見ていなかったものが、
周囲の変異によって変化していく中、その変化へ傾倒していく新しい
色々な存在に対してなるべく固有名詞を使わないようして思ったことを
まとめようと思ったんですが、結局うまいこと行かなかった例です。

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多種多様な価値観、そしてグループが数多く存在する今、
そこを目指す人たちの裾野も広がり、色々な場も増えたように思います。

そんな中、「全力パフォーマンス」を武器にするという
戦闘的な姿勢をとっているグループが増えているような気がします。
これは簡単にいえば「ももいろクローバーZ」の成功例をなぞる事によって、
過去の実績を提示し、それに合わせた確実な成長ラインを描くという戦略に基づく、
現在のファン層のニーズに合ったものでしょう。

それはファンのニーズだけではなく、演者側のニーズでもあり、
演者側の目指す「明確な未来像」としてモチベーションにもなっているんだと思います。

しかし個人的には、そもそもこの例は全く知名度のない事務所の
新規グループではありえない事だと考えています。
最初期にはお客さんの数が1桁だったというような伝説をトレースして行くことで、
未来に繋がるというような思いの中活動している人もとても多いのではないかと思います。

実際、AKB48の劇場公演の最初期や、ももクロの路上時代のように
1桁のお客さんを前にしているところから、ある程度の期間をかけて
ステップアップして行った結果、どの規模のグループにでも当てはまる、
目標として丁度いいモデルが無数に存在することになっています。

例えば、自分たちの(応援している)グループは今、10人のお客さんに向けて
イベントをやっているけど、環境やタイミングが整えば…と考えられるわけです。
これは対100人でも、対1万人でも当てはまります。
どのタイミング、どの規模からでもそのラインに載せて語ることができます。

1桁のお客さんに向けてやって来たグループでも、
アリーナやスタジアムクラスを動員できるようになる可能性はあります。
その可能性は否定するものでありませんし、今じゃなくてこの先に
そういう状況になることは本当に0ではないと思います。

ただ考えてほしいのは、別にそうなろうと思ってやってたわけではないだろうなという事。
やるからには売れたいとか、紅白に出たいとかそういった部分については、
当然目指す未来にあったとは思いますが、5年前の時点でドームやスタジアムでイベントが
できる規模になろうとは思っていないだろうし、この形になっていることには
やはり多くの奇跡が必要だったと思います。

「いつか売れるだろう、売れないとおかしいとは思ってたけど、今ほど売れるとは思ってなかった」
そう、見てる側の常識からも逸脱していったわけです。

そこには繰り返される奇跡的な出来事を一緒に体験して、
語ることで伝説を作ってきたファンの存在があります。
奇跡は目撃者がいなければ起こっていないのと一緒ですが、
その奇跡を伝える人がその場にいたら、その奇跡は伝説になってさらに語り継がれていくわけです。
スタートの時点で語り部の入り込むスキがない=数字の上での成功になるのが、
非常に難しいところだと感じています。

大きな組織の本業じゃない人たちが、ノウハウのない中で
模索してやって来た中で多くの失敗もしているわけです。
その失敗が奇跡的に致命傷になっていないだけで、
いつ事故ってもおかしくなったのではないかと思います。

トレースしていく流れの中で失敗は当然トレースせずにやっていくでしょうが、
その失敗の中から生まれているものが少なくはなく、
結果からは引っ張ってこれない部分をどうやって処理していくかというところが、
後発のグループには求められていくでしょう。
模倣だけではできない、マーケティングだけでは成り立たない部分がある。

良い楽曲を全力でパフォーマンスしている人たちは驚くほどいます。
「なんでこの人たち売れないんだろうな…」とは思っても、
「売れるはずだよ!」と思える事はやっぱり少ないんですね。
全力でパフォーマンスっていうのはいろんな意味がありますけどね。

売れている人たちは、やっている演者、そしてスタッフも含めて
真面目に必死にやっていたというのは当たり前だし、そうであったと思っています。
ただ、一生懸命をメインにして奇跡待ちをしているのとはやはり別の次元だと思います。
奇跡ってそう起こらないから。

だからこそ、一歩踏み出すことが必要で、その一歩を見られてるんじゃないかな、と。
先行して行ってる人たちは一歩も二歩も新しい足跡を踏み出してるから。