TX系ドラマ「ヴァンパイアヘヴン」のOPと、
QR「私立恵比寿中学放送部」で、新曲「禁断のカルマ」が一部流れました。
この曲についてはまた新しい挑戦だなと思います。
さて、この放送で「禁断のカルマ」の歌詞についての全体像が
ざっくりとわかってきたところで、識者から
「これって『エビ中一週間』へのアンサーソングなんじゃないの?」
という話をされまして、ちょっとその辺についてまとめておきたいと思います。
そもそも「禁断のカルマ」の神へ罪の告白をしているのは誰か?
これが「恋を罪だと考えている、(一般)人ではない何者か」であるわけですね。
その人ではない何かがヴァンパイアなのかと初めて聴いた時には思ったんですが、
「まるで人に恋をしてるヴァンパイア」という歌詞から、
ヴァンパイアではないことが分かります。
これは「まるで」がかかる部分*1によって微妙になりますが、恐らくそうでしょう。
さて、ヴァンパイアではない何者かという部分が
「エビ中一週間」へ時間を遡りつながって行きます。
■「エビ中一週間」(引用)
普通の女の子のように
恋愛とかしてみたいけど
それはしばらくおあずけ
10年後 20年後 50年後…
「エビ中一週間」では、自分たちの事を
一般人ではないと歌っています。
トップアイドル(を目指す存在)であるわたし(エビ中)は、
普通の女の子のように恋愛に興味を持っていながらも、
実際に恋愛をするのは遠い未来までおあずけであるという風に続けています。
これに「禁断のカルマ」の歌い出しであるところの以下の部分が
アンサーになります。
■「禁断のカルマ」(引用)
天にまします我らの神
罪を告白いたします
恋をしてはいけないのに
好きな人ができました
恋愛への憧れを自らおあずけとしていた2年前の「私」が
恋することを罪として感じていることへの説明が付きます。
■「禁断のカルマ」(引用)
恋がしたい禁断のカルマ
心だけだから許してくれますか
これまでの楽曲でも描かれているまま、
この曲でも結局片思いなんですよね。
さらに「禁断のカルマの詞」について続けると、
この罪の意識からか、後に続く歌詞はこの状況に対する
感情の加速を描いています。
歌詞からヴァンパイア要素を抜いた部分から読み取るに、
思春期の恋への興奮みたいなものが感じられます。
■「禁断のカルマ」(引用)
罪悪感で高揚感 胸が傷んで焦燥感
この鈴木さんが強い抑揚無しに歌うパートが何とも言えませんね。
歌詞のモチーフとしてヴァンパイアと背徳が使われているため、
過激な歌詞*2になっていますが、最終的には強い妄想と片思い。
抑圧された衝動の解放は、実際の過激な行動ではなく
涙であるっていうところで、もう勘弁してあげてはくれませんかね。
最初に写真で見た時にはちょっと地味かなと思ってた衣装も、
マントの裾に入っているラインの本数が出席番号と合わせてあったり、
黒白赤でこんな色使いの衣装もこれまでなかったし良いです。
ダンスはちょっとしにくそうかもなと思ったりもしますが……。
まだQJ読んでないんですが、この曲の振りはいくえ先生じゃないんだってね。
そもそもこの曲自体結構いいじゃんと思ってたので、
職員会議でダンスと一緒に見てもらえればみたいな言い方をされていましたが、
よみうりで見た時にそんなに特筆するほどダンスかな?
とは思いましたけど、たぶん映像だと細かい動きが分かって面白そうですね。
そんなこんなでもう撮影が終わってるというMVにも期待をしています。
そして、最後の最後にくる
「わたし何者でしょうか」への答え、
それはエビ中です。
なんちゃって。ドルドル。