インプットが無いのでアウトプットがなかなかできない状況ですが、「頑張ってる途中」について思うところがあったのでまとめてみたいと思います。
「頑張ってる途中」凄くいい曲だし、それぞれのパート割についても適材適所で文句の言いようもない。というのが、この曲を初めて聴いた時の感想です。
この曲が「永遠に中学生(仮)」で流れた日、それは興奮しました。
あの日は池ちゃんやったよ!ってなりました。レコーディング風景を繋いだ映像も凄く良かった。
しかし、これは極めて私的な感想なんですが、この「頑張ってる途中」、良い曲故にエビ中が歌わなくてもいい曲なんですよね。
この曲は他の誰かが歌っても恐らく良い曲なんです。
実際に他の誰かが歌ったことがないのでただの妄想でしかありませんが、この世代の別グループがこの曲を歌っているところを想像すると予想以上にしっくりくるのでは?と思います。
そうでもないですかね?
当然、エビ中が歌うからこその魅力は大いに感じているし、最初に書いたようにパート割りも秀逸。でも、それは内向きの感想でしかありません。
下手するとグループの持つ魅力と曲自体が持つ普遍的な力とが相殺してしまっている感じすらします。
「頑張ってる途中」への評価について、自分の中で他の人との大きなズレが起こる原因になるのはこれでは?という事象がいくつかあります。
まずは、繰り返されるライブの中で観客の参加する場所があまりに多くなってしまったところ。これで自分の中ではガクンと推進力を無くしてしまった気がしています。
「そんなの曲の魅力と関係ない」と言われるかもしれませんが、実際にそう感じてしまったことは事実なので。ということは、この曲は(自分の考える)ノイズに負けてしまった曲なのです。
ただ、観客の参加が増えたことに関しては「まあ、そりゃそうだよね」と思っていますので納得はしています。楽しくなる曲だし、コール&レスポンスを求められる曲でもありますから。
なら音源で聴けっていう話なので音源で聴いてるし、千住南町商店街の皆さんとのMVも見ています。アレってすごくいいと思います。それも永中(仮)の楽しかった思い出なのですが……。
繰り返されるという意味では、曲のすり減りを強く感じるという部分もあるでしょう。
永中(仮)での突然の池ちゃんとのコラボ発表からはじまって、セカンドツアーの追加公演の印西でライブ初披露、サードツアーの初日にはシングル収録曲これだけという使われ方もあってか、仮契約では感じなかった「すり減り感」「使い減り」が感じられています。
良い曲だからいろんな場面でやっていきたいという感じは凄くよく分かります。こんな作品ができたら発表したいに決まってますから。この話は、池ちゃんの楽曲もエビ中の歌もダンスも凄くいいという前提での話だということはわかっていただけたらと思います。
しかし、逆に良い曲が故にこれはエビ中の新しい名刺には成り得ないのではないか、という風に思っています。
つらつらと書いてきましたが、世間の皆さんの「頑張ってる途中、泣けるよねー」っていう論調には乗れないっていうのがスタートだったんですが、いろいろ思いを巡らせてみたら、えらく批判的な内容になってしまいました。
言い訳がましい話ですが、この曲は好きですよ。「頑張ってる途中」は彼女達に感情移入するには普遍的すぎる。だから、泣けないし代表曲でもないよなっていう。
そんな感じです。
※20130304 現状に即してない部分があったので一部修正しました
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